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創作ごった煮
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学習塾の帰りは、いつも8時を過ぎた。治安が良くて街灯の多いこの街では、9時を過ぎないと警察も補導しない。暗い中を一人で歩く小学生は、少なくなかった。
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ぐす、すん。ひっく。
南向きの窓からは傾いた太陽の光は入らず、ただ薄暗いのみだった。
ランドセルを取りに来たシラキは、教室の中央あたりの席に座って頬杖をつくクラスメイト、千鳥を一瞥して、声をかけずに教室の戸を開けた。暗くなっていて、電気をつけるべきか悩んだものの、完全下校時刻はもうすぐだし、書き物や読み物をしているわけでもない。ただ、離れた窓を見て、泣いているだけだ。必要ないだろうと結論付けた。
RT シラキが誰かを見下して「…あんたといると、胸がざわざわして、辛くなるんだ」と言う空回りの話を6RTされたらかいてください。 http://t.co/0xeGUkIb #selifodaii

10月17日に書いてわすれてたもの


***

夜は、とても優しい。
口に出すことはなく、そう思った。まだ夜は来ない。赤い太陽が、僕の影を伸ばしていた。

「シラキ、今日の学校はどうだった?」
「どうもしないよ、いつも通り。」
「またずっと一人だったんでしょ」

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