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創作ごった煮
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ドラゴンは、神聖な生き物である。
私たちの一族では、巫女の家系しか近付くことをゆるされない。


ところで、転卵というものを知っているだろうか。
人口孵卵機に入れた鶏の卵は、1日に4回程度転がしてやらなければならない。
それは胚が殻に付いてしまわないように、で、自然界では暖める時の揺れが代わりになるんだろう。

ドラゴンの卵は、成体の巨体に呼応するように大きい。ざっと1メートルはある。
もちろん胚も大きくて、重い。
そして、ドラゴンは卵を温めない。つまり、胚が殻にくっついてしまう危険が高いのだ。

それを知った一族は、巫女の仕事に「ドラゴンの卵の転卵」を増やした。ずっと昔のことだ。
伝統であり、誇りである。重さゆえに1時間に1回、しかも5年の間毎日続けなくてはいけない。けれど、おば様やばあ様が居たし、つらいことではなかった。


***


・ドラゴンの一生
卵期:5年 乳児期:3年 幼児期:10年(飛び方や狩り、言語を習得。親離れ) 少年期:20年 青年期:50年 壮年期:500年 老年期:~没年

・巫女:ミーシャ・オルビー
卵期:12~17歳 乳児期:~20 幼児期:~30 少年期:~50 青年期:~54(他界)

平均寿命は50~60。ドラゴンは死んだことを理解はするけれど、諦めきれずに骸骨を抱え続ける。
青年期/壮年期には本来他のドラゴンと交配するのだが、このドラゴンはしなかった。
巫女は一生ドラゴンに尽くすため、次世代の巫女は先代の巫女の兄弟やいとこの子や孫がなる。
卵を担当するのは、15以下の巫女。

・おばはミーシャの母の姉。
ミーシャ12のときに25。卵は担当していなかった。ドラゴンが少年期を迎える目前に他界。享年42。

神となるドラゴンは1種だが、希少種ではない。ミーシャたちの一族の住む場所にはあまり生息しない。

ミーシャたちは、高度3000メートルくらいのところに住んでいる。



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