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創作ごった煮
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また彼女の話をしてしまった



予感がするのだ。わたしは彼女を好きになる。予感という言葉には虫の知らせとか風の便りとかいろんな言葉があって、何か起こりそうな感じだという。なにかが起こりそう。彼女を好きになりそう。
好きってなんだろうか。わたしの好きは、所有欲でもある。すべて自分の物にしたい。抱きしめて抱え込んでじぶんのものにしたい。わたしは何かを好きにならないようにしている。すべてわたしのものにできないのだから。見つけてほしくない。自慢したい気持ちより、やっぱり自分のすべてに飲み込んでしまいたいと思う。隠しておきたい。隠されたいと思ってほしい。暴力的なことだ。暴力的で、わたしはそんな暴力性を一切合切削ぎ落として殺したいと思っているから、好きになってはいけないのだ。好きになって、自分のものにしつくしたいと思う前に、みんなのものになると安心する。わたしのものにならないことに安心する。わたしのものにできないことに。わたしなんかと思えると安心する。
いま、きっと、好きになりそうな子がいる。わたしは彼女と沈黙を共にしたいと思っている。彼女のための沈黙を作りたいとすら思う。けれど、彼女は別に沈黙を愛しちゃいない。彼女はわたしよりずっと強くて、わたしのことを思わないだろう。知っている。わたしじゃなくて、彼女をすごいと思う人はたくさんいて、わたしは彼女のことを知らないでいたいと思う。彼女の特別なことを だれても知っていることだけを知っていたい。そうしなきゃわたしは
これが友情なのか、友達になりたいなのか、ほんとうにわからない。そして親友になりたいということなのかとも思う。
予感のことを話す。予感はどこからくるんだろうか。風の便りというように、遠くからくるものか。創作物に関して、空中に漂っている物を捕まえるのだという言い方をよくするのだけど、予感は内側なように思う。こころのところ。情動。カン。芸術は情動でよく生まれ、人に伝えるためのエネルギーを内包している。情動は人に渡るエネルギーを持っている。しかし、そうしたら、予感も同じように

おわり


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