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創作ごった煮
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四日目




頭だけになっても生きていける気がするといったけど、べつに首を切られても生きられると思っているわけじゃない。どういうことかって、自分の意識の最大の範囲が首から上の頭までなんだと思う。意識が小さい。ダンスとか、フィギュアスケートなんかをやっている人々は、指先まで意識があるように思う。ひとによっては意識が体の外にも及ぶような気がする。
首までしか意識がないので、暗闇で自分の体の範囲がわからない。体がものすごく大きくなるような気がしてくる。もしかしたら、意識が体より大きいひとも同じように思うのかもしれない。
男女の別がぼんやりしかわからないのも、ほんとはこの意識が頭で終わるっていうのが理由かもしれないと今思った。首までだと、顔つきや髪型やそんなもので判断して、体の「性差」というのは意識の外にある。顔つきで判断できる程度の性差しか判別できていないような気がする。男らしさ女らしさ、体つきを考えてない。
頭までしか意識がないので、明日もし体が別人の物になってても、すぐになじめるような気がする。通信手段としての遠隔操作ロボットを使ってみるとロボットが触られたら触られてる気がするようになるというし、頭までしか意識がないといっても頭、顔をじろじろ見て覚えているわけでもないので、意識さえ一続きならやっぱり見た目が変わってもそんなに違和感は長続きしないのでは。でもだからといって他人の体に入っても違和感がないかというとそんなことはないよな。それは、でも、外見の違和感じゃなくて周囲の違和感だろう。周囲が自分をどのように扱うかというのが変わるから。他人のしらない扱いをされたらそりゃあ違和感があるよなあ。
自分で感じられるのは自分の違和感より他人の違和感であるというのが正しい。自分の不調より他人の不調に気づきやすいとか。わたしは体は意識の外だからわりとわかるんだけど、他人のことと同じほどに理解ができない。自分の寝癖も自分ではわからな


おわり

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